実際のスタイリングの様子を写真で解説
こんにちは。トコノバです。
前回までのスタイリング剤のお話 👇 を受けて・・・
https://toconova.com/2021/08/14/styling-teppan1/
髪が太い・毛量が多い方に合うスタイリング剤の鉄板レシピご紹介
https://toconova.com/2021/08/21/styling-teppan2/
クセ毛の方に合うスタイリング剤の鉄板レシピご紹介
https://toconova.com/2021/08/28/styling-teppan3/
今回は、お客様に協力していただきながら、実際にどうやってスタイリング剤をつけたり、乾かしたりしていくのかを解説していきたいと思います!
今回のお客様は、髪の毛が細くハリがないのがお悩み。
- トップがペタンとしてしまってボリューム不足
- パーマをキレイに出したい
この2点を解説していきたいと思います。
beforeの様子
まずはスタイリング前の様子から。
パーマはしっかりとトップからかけています。
今回のお客様のヘアーはコールドパーマ(いわゆる普通のパーマ)で、特徴としては、髪が濡れている時にしっかりとカールが出て、乾いてくると少しカールが大きくなり緩やかになります(ダレると表現することもあります)。
髪の毛が細い方の場合、ウェットからドライになる過程で通常の髪の方より緩やかになりダレやすいので、細いロッドで巻きます。
これによりウェット時はかなりパーマがかかって見えますが、乾いてくると通常の方の髪の毛の大きめカール(Cカール)くらいになります。
トップのボリュームを出す
ボリュームを出すということは重力に逆らうことなので、一番気になるトップから決めていきます。
ここでは、皆さんもお持ちであろう、このアイテムを使います。
そうです。ダッカール! (※ちょっと写真のピントがブレちゃってごめんなさい!^ ^; )
これを、トップのボリュームが欲しいところに髪を集めるように挟んでいきます。
もちろん前からだけでなく、後ろからも。
このとき、髪を前後からそれぞれ「三角に」集めて、ひし形を作るようにします。
入り口は狭く奥に行くにつれて広くなるようにすると三角が作れますので、ダッカールを入れたらすぐに閉じず、狭く開いてから徐々に広げてV字に開いていきます。
そしてダッカールで留めた部分のみドライヤーを強風で当てていきます。
毛の側面からモヒカンになるように当てていきます。
そんなことをしたら髪の毛が立ってしまうじゃない、なんてご心配のあなた!
ボリュームを出すことは重力に逆らうことだと先に書きました。
重力に逆らうには、立たせるくらいの気持ちでOK!
乾いたら、次はダッカールで止めたところ以外の全体の場所に移ります。
全体にワックスをつける
まずは、ワックスをつけていきます。
今回はある程度のふんわり感のキープと、カールが散らからないようにまとまりが少し欲しいので、クリームタイプのライトハードをつけます。
こちらの方はボブくらいの髪の長さですので、つける量は枝豆大ですね。
よく手に馴染ませて半透明になってからつけていきます。
髪の毛の生えている面積の多い後ろから持ち上げて、にぎるようにつけて→横に移動して→フロント、という流れで、ダッカールで止めていない場所全てにワックスをつけます。
全体を乾かす
そして乾かしていきます。
根本の方に風が当たるように、下から地肌を乾かすように、弱風でボリュームを出しながらやっていきます。
こちらは乾かし終わったところの写真です。
全体が乾かし終わったら、留めていたダッカールを外します。
どうですか!? この立ち上がり。 他の場所との凹凸感。
これを今度は周りと馴染ませていきますね。
ドライワックスで全体のフォルムを作る
ここでは、ドライワックスの「クレイワックス」を使用します。
量は枝豆小で、よく手に馴染ませてトップの根本付近につけていきます。
つけ終わった状態から周りとの調和をとっていきます。
今回はマッシュウルフベースなので、そのフォルムを意識しながら毛を引っ張ったり、捻ったりしながら手を動かしますね。
恐らく皆さんはここが苦手なんだと思うのですが、僕が気をつけているのは一か所だけ!
影絵のような感じで、どういう形かを意識しているだけなのです。
この毛がこうとか、小さなことはあまり気にしないで全体の形を意識していあげると、大胆な手の入れ方とかもできるのかなぁーと思いますね。
ボリュームが欲しければ下からガッツリ持ち上げますし、ボリュームが欲しくなければ下に抑えたり引っ張ってみたりしますし、毛束の動きが欲しかったらその毛の根本をひねってみたりします。
afterの様子
さて、フィニッシュの写真がこちら!
顔まわりのマッシュラインにパーマで動きを出して、軽いニュアンスと抜け感を。
トップにしっかりとボリュームが出ることで、高さが出て縦長シルエットで甘過ぎない、大人なスタイリッシュな印象になっています。
いかがでしょうか。
その方の髪質や毛量、なりたいイメージに合わせて、スタイリング剤の使い方、クリップなどの道具の使い方、乾かし方、手の動かし方などを細かく変えています。
少しでも具体的なイメージにつながればと思って今回の記事を書きました。
ちょっとしたコツをつかんでいただくと、ご自身でご自身のヘアーを素敵に整えていただくことができるようになりますので、ご来店の際にぜひ担当スタイリストにご相談くださいね。
ご来店のご予約は、電話またはLINEでどうぞ(^ ^)